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|断熱性能|注文住宅の断熱性能とは?

注文住宅を検討する中で、「断熱性能」という言葉を目にする機会は多いのではないでしょうか。しかし、具体的にどの程度重要なのか、どのように判断すればよいのか分からず、不安に感じている方もいるかもしれません。
断熱性能は、住まいの快適性や光熱費、さらには健康にも関わる重要な要素です。本コラムでは、断熱の基本から性能の見方、後悔しないためのチェックポイントまでを整理して解説します。
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この記事を読んでわかること
・注文住宅で断熱性能が重要とされる理由
・断熱性能が低い住宅で起こりやすい問題
・UA値・C値・断熱等級の基本的な見方
・断熱材・窓・施工精度など確認したいポイント
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■注文住宅で断熱性能が重要な理由は?快適性・光熱費・健康に関わる

断熱性能は、デザインや設備、間取りと比べて見落とされがちな要素ですが、住み心地に大きく影響します。長く住み続ける住宅だからこそ、外観や内装だけでなく断熱性にも注目して検討しましょう。
ここでは、断熱性能が重要な理由を解説します。
室温が安定し一年中快適に過ごせる
断熱性能が高い住宅は外気温が室内に伝わりにくく、室温が安定しやすいのが特徴です。同じ冷暖房器具を使用していても、効き方が変わる場合もあります。
部屋ごとの温度差も小さくなり、リビングは暖かいのに廊下や洗面室が極端に寒いといった温度のムラが少なくなります。体温調整が難しい子どもや高齢者がいる家庭でも、心地よい環境を整えやすくなるでしょう。
冷暖房効率が上がり光熱費を抑えやすい
暖かさや涼しさが外へ逃げにくくなり、室温を保ちやすくなります。同じ室温を目指す場合でも冷暖房の稼働時間や出力を抑えられ、電気代の節約につながるでしょう。
10年、20年など長期的な視点で考えると、光熱費が家計に与える影響は少なくありません。住宅の断熱性能が高ければ、将来的なエネルギーコストの上昇にも備えられます。冷暖房設備への負荷も軽減でき、エアコン交換などのコストを削減できる可能性もあるでしょう。

■断熱性能が低い住宅で起こりやすい問題と後悔につながるポイント

断熱性能が高い住宅がよいと聞いても、性能が低い場合にどのような影響があるのか、住む前には想像しにくいものです。
しかし、日々積み重なる暑さや寒さによるストレスは無視できません。外からは見えにくい建物の劣化やコストの増加にもつながるため、「もっと性能を確認しておけばよかった」と後悔しやすいポイントでもあります。
そこで、断熱性能が低い住宅で起こりやすい代表的な問題を整理して解説します。
冬は寒く夏は暑いなど室内の温度差が大きくなる
断熱性能が低い住宅は外気温の影響を受けやすく、室温が安定しにくい傾向があります。
たとえば、冬に暖房をつけても温かい空気が外に逃げ、なかなか温まりません。反対に、夏は外からの熱が入り込みやすく、室温が上がりやすくなってしまいます。
また、リビングと廊下、1階と2階など、場所によって温度差が生じやすくなります。お風呂に入るのが億劫になる、特定の部屋を使わなくなるなど、日常生活のストレス増加にもつながるでしょう。
結露が発生しやすく、カビやダニの原因になる
断熱性が低いと、冬に結露が発生しやすくなるのも問題です。
窓や壁に水滴が付着した状態が続くと、カビやダニの発生・増殖につながります。カビ・ダニはアレルギーの原因になるなど、健康に悪影響を及ぼすケースも珍しくありません。
さらに、壁の内部で結露が起こると、木材の腐朽やシロアリ被害につながり、建物の劣化が早まってしまいます。修繕やメンテナンスの負担が増加する可能性も考えられるでしょう。
冷暖房に頼る時間が長くなり、ランニングコストがかさみやすい
冷暖房が効きにくくなるため、室温を維持するためにエアコンなどを稼働させる時間が長くなります。
夏は低め、冬は高めの設定温度にしないと快適になりにくく、エネルギーの消費量も増えるでしょう。ランニングコストがかさみ、長期間住むほど金額の差が大きくなって家計を圧迫するケースも考えられます。
冷暖房設備への負荷が大きくなり、劣化が早まって買い替えのサイクルが短くなる可能性もあります。

■断熱性能の見方とは?UA値・C値・断熱等級をわかりやすく解説

住宅の断熱性能は、いくつかの指標によって数値化されています。以下のような指標を中心に、意味を適切に理解して住宅会社の提案内容を比較することが重要です。
UA値は「熱の逃げにくさ」を示す指標
UA値(外皮平均熱貫流率)は、外壁・屋根・床・窓といった建物の外皮から、どれだけ熱が逃げやすいかを示す指標です。数値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを示します。
UA値を見れば、断熱材だけでなく面積や形状なども含めた建物全体の断熱性能を把握できます。住宅会社から提示されることが多い代表的な指標なので、比較検討の基準にしやすいのもポイントです。
地域の気候条件に応じて基準値が定められているため、住宅を建てる土地に応じたUA値の目安も確認しておきましょう。
なお、住宅の断熱性能はUA値だけでなく、日射がどの程度入りやすいかを示す「ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)」もあわせて評価されます。数値が小さいほど日射の影響を受けにくく、夏場の室温上昇を抑えやすいとされています。
UA値が低く断熱性能が高い住宅でも、日射の影響を強く受ける設計では室温が上がりやすくなる場合があります。断熱性能を確認する際は、UA値とηAC値の両方を確認することが重要です。
■ SANWAHAUSの断熱性能については「|断熱|見えない壁の中にも、安心を」をご覧ください。
C値は「気密性能」を示す指標
C値(相当隙間面積)は、住宅にどれだけすき間があるかを表す指標です。数値が小さいほど気密性が高く、室内の空気の流出や外気の流入を防ぎやすいことを意味します。
住宅にすき間が多いと空気が出入りしてしまい、熱が移動して室温を保ちにくくなります。気密性が高い家は室温が安定しやすく、冷暖房効率の向上にもつながるのです。
なお、現在の省エネ基準では、住宅の断熱性能は主にUA値やηAC値によって評価されており、C値は性能を補足的に確認する指標として扱われます。
C値は、設計だけでなく建築する際の施工精度によって差が出やすい数値です。住宅会社の技術力を見極めるポイントとしても、C値の比較が重要です。
■ SANWAHAUSの気密性能については「|気密|高い気密性能を追求」をご覧ください。
断熱等性能等級で全体の性能レベルを把握する
断熱等性能等級は、住宅の断熱性能を段階的に評価した指標です。戸建ての場合は7段階の等級が設定されており、等級が高いほど省エネ性能・断熱性能が優れています。
近年では省エネ基準の見直しが進み、国全体でより高性能な住宅が求められるようになってきています。等級ごとの基準を知っておくと、住宅の性能水準を大まかにつかみやすくなるでしょう。
UA値やC値といった数値とあわせて等級を確認すれば、住宅会社の提案内容をより的確に判断しやすくなります。
また、断熱等級の区分はエリアによって決められた指標が変わってきます。
家を建てたい地域がどの区分に属しているのかを以下で確認することができます。

※日本を1〜8の地域区分に分け、それぞれの等級ごとに満たすべき基準が定められています(画像引用/国土交通省)
※詳しくは、国土交通省の「地域区分新旧表」をご覧ください。

■断熱性能を高めるポイント!断熱材・窓・施工精度がカギ

断熱性能は数値だけで決まるものではなく、さまざまな要素の組み合わせで成り立っています。どれか一つだけを高めても十分な断熱性能が発揮されないケースがあるため、総合的なバランスが重要です。
断熱性能を高めるために押さえておきたいポイントには、以下のようなものがあります。
断熱材の種類と特徴
断熱材には、グラスウール、発泡ウレタン、セルロースファイバーなどの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- グラスウール:ガラスの繊維でできており、機能とコストのバランスがよい
- 発泡ウレタン:ポリウレタンを発泡させたスポンジのような素材。軽く柔らかい
- セルロースファイバー:古紙が主原料で調湿機能に優れるが、専門的な施工が必要
住宅会社によって採用している断熱材が異なるため、希望と合っているか確認しておくことも大切です。
同じ断熱材を選んだとしても、施工方法によって性能に差が出る場合もあります。住宅の構造や予算に合わせて材料を選び、技術力にも注目しましょう。
窓・サッシ性能が断熱に与える影響は大きい
住宅の中で、窓はもっとも熱の出入りが大きい部分とされています。壁の断熱性だけでなく、窓の性能も重要です。
ガラスは、一枚のガラスを使用した単板ガラスよりも、間に空気の層がある複層ガラス(ペアガラス)やトリプルガラスの方が断熱性に優れています。窓枠も、熱を伝えやすいアルミサッシより、熱を伝えにくい樹脂サッシを採用する方が断熱効果が向上します。
窓の配置や大きさも断熱性に影響するため、設計の際によく相談しましょう。
気密施工や現場の施工精度も確認する
設計上の断熱性能が高くても、現場での施工精度が伴わなければ想定通りの性能が発揮されません。壁や床のすき間や施工不良があると、断熱性能の低下や室温のムラにつながります。
特に気密性は施工精度の影響を受けやすく、同じ仕様でも施工によって差が出やすいポイントです。施工の技術力や品質管理体制も踏まえて、住宅会社を選びましょう。
設計(間取り・日射)とのバランスに注目
住宅の断熱性能を考える際は、間取りや設計もポイントです。
特に重要なのが、冬に日差しを室内に取り込む「日射取得」と、夏に強い日差しを遮る「日射遮蔽」です。冬と夏の太陽の高さの違いを踏まえて窓の配置や庇の長さなどを設計することで、室内の温度をコントロールしやすくなります。
過ごしやすい家づくりのためにも、風通しや生活動線のよさも含めた総合的な設計力に注目するとよいでしょう。

■断熱性能の高い注文住宅を検討しているならSANWAHAUSへ!
断熱性能は、住まいの快適さや光熱費、将来の暮らしやすさにも関わる大切なポイントです。
だからこそ、数値だけでなく、設計や施工まで含めてしっかり相談できる住宅会社選びが重要になります。
町田市を中心に注文住宅を手がけるSANWAHAUSでは、地域特性も踏まえながら、断熱性にも配慮した住まいづくりをご提案しています。
快適な家づくりをお考えの方は、ぜひ一度SANWAHAUSへご相談ください!
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